まさかの再結成新録盤。けど、いきなり初期を思わすゆるいレゲエ風ナンバーにニッコリ。悪くないですねえ。ボーイ・ジョージのヴォーカル力がガクッと落ちているのにはショックだったけど、このラヴァーズ・センスはさすが。ライヴも観たくなった。「CDジャーナル」

 ・ amazon : Culture Club : Don’t Mind If I Do (1999) / ドント・マインド・イフ・アイ・ドゥ

英国の4人組、カルチャー・クラブの13年ぶりのニュー・アルバム(5枚目のスタジオ作)。98年にオリジナル・メンバーで再結成されベスト・アルバムをリリース、英米でツアーも行なった彼らだが、中心人物のボーイ・ジョージとかつて恋人だったドラマーのジョン・モスとの確執など、解散時のごたごたも解決したらしく、まずはひと安心といったところだ。(1)のような彼らならではのレゲエをベースにしたキャッチーな曲は少なめで、ソウルフルな(5)、ラテン調の(6)、アコースティック・ギターがメインのシンプルだが味わい深いバラード(11)など、実に多彩な曲が並び、幅広い音楽性を発揮しているのに驚かされるだろう。同性愛者ということで中傷されてきたボーイ・ジョージの、陰影に富み、内面的な深みも加わったヴォーカルにはちょっぴり考えさせられるところもあるけれど、それはともかく、これだけ楽しめるアルバムを作ってくれた彼らに再び声援を送りたい。 (関本史生) — 2000年01月号 「CDジャーナル・レビュー」

 ・ Google Play Music : Culture Club : Don’t Mind If I Do (1999) / ドント・マインド・イフ・アイ・ドゥ

 ・ Spotify : Culture Club : Don’t Mind If I Do (1999) / ドント・マインド・イフ・アイ・ドゥ

ディスク:1
1. 愛をください
2. コールド・ショルダー
3. メイビー・アイム・ア・フール
4. サイン・ランゲージ
5. 涙のミラー
6. ブラック・コメディ
7. いつわりのKISS
8. ウィープ・フォー・ザ・チャイルド
9. シー・スルー
10. ストレンジ・ヴードゥー
11. 微笑みの向こう側
12. ファット・キャット
13. 裏切りのトリック
14. スターマン
15. レス・ザン・パーフェクト