本作は、大出世作となった1975年発売のサード・アルバム。タイトル曲は彼の代名詞として今も多くのファンに愛される。アメリカン・ロック史上に永久に名を残す名作。 (C)RS

【1975年作品】1975年8/25 満を持してリリースした3rdアルバム(日本発売’75年10/21)で大出世作。TIMEとNEWSWEEKの表紙を同時に飾るなど発表と同時に大センセーションを巻き起こした。アメリカの夢に裏切られ続けながらも、アメリカの夢への信仰を捨てられずにいる若者たちが「約束の地」への脱出を試みる。希望と挫折、前進と逃避、アメリカン・ドリーム,あまりにドラマティックで躍動感あふれる全8曲。タイトル曲は彼の代名詞としていまも多くのファンに愛されている。「10代の若者が持つ愛や自由の定義から前に進もうとした作品」であり、それまでの作品と新たな問いかけを始めたそれ以降の作品との「境界線」である。75年10/11より2週連続3位。アメリカン・ロック史上に永久に名を残す名作として誰もが認めざるを得ない傑作!

 ・ amazon : 明日なき暴走 (1975)

 ・ Spotify : Bruce Springsteen : Born To Run (1975) / 明日なき暴走

1975年発表のサードは、自ら「理想とするロックロールが追及できた」と語っているように、かなり手ごたえを感じる作品となった。モータウン系のサウンドを意識しつつも、野性的で痛快なまでにロックが掲げられており、そこにしたためられたリアルなメッセージは多くの共感を呼ぶものとなった。
第2のディランとしてシーンに登場した彼であったが、本作の内容から、アメリカンロックのヒーローであると見解が一致。「ボス」という称号が与えられた。(春野丸緒)

01. Thunder Road
02. Tenth Avenue Freeze-Out
03. Night
04. Backstreets
05. Born To Run
06. She’S The One
07. Meeting Across The River
08. Jungleland