リオは、デュラン・デュランがMTV世代にマッチし、アメリカでの成功の手掛かりとなった、1982年発表のセカンド・アルバム。ヒット・シングル「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」「セイヴ・ア・プレイヤー」他を収録。 (C)RS

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大ざっぱに言って、『Rio』はダサいが豪華なアルバムだ。耳障りで分散化したシンセとサイモン・ル・ボンの抑揚のないヴォーカルがフィチャーされているにもかかわらず、ぼんやりした感じのバラードである「Lonely in Your Nightmare」と「Save a Prayer」には今でも心の琴線に触れるものがある。ダンス気分にあふれたシングル曲「Rio」と「Hungry Like the Wolf」で少々気が晴れるが、これらにしても軽快とか柔軟というには程遠い音楽だ。それにしても、今回のリリースで違和感があるのは、ジョン・テイラーのベース・ラインが不自然に強調されていること。どの曲もリズム・セクションの重要な役割を受け持っているというより、ソロ活動を当て込んで演奏しているみたいに聴こえてしまうミックスとなっているのだ。しかしながら、この技術的なミスに目をつぶれば、水彩画のようなシンセ・ポップのゴージャスな実質を楽しく再発見できるだろう。(Beth Bessmer, Amazon.co.uk)

1 Rio
2 My Own Way
3 Lonely In Your Nightmare
4 Hungry Like The Wolf
5 Hold Back The Rain
6 New Religion
7 Last Chance On The Stairway
8 Save A Prayer
9 Chauffeur